高校生時代は美術部だったので、以前は油絵を描いていた。それも徐々に描かなくなって、気がついたら筆の代わりにカメラを持っていた。道具が変わっただけで、やってることは似たようなものだ。
絵も写真も表現するという事では共通。その表現のひとつにライティングってのがある。光がどこにあって、描く物にどう当たってるかをじっくり見て描く。あるいはシャッターを切る。
今回アップの作品は、夕方の斜光を使ったライティング。陽の当たり方、影の落ち方が描く物に立体感を与えてくれる。また、アンバーな光で濃厚な厚みのある色がのる。
また背景のボケが独特なマチエールをもたせるのにレンズにこだわる。レンズによって描くマチエールにも色々変わる。レンズは標準レンズと呼ばれる50mm,55mm,58mmを約10本。取っかえ引っかえして、描写を探る。こだわりの部分。
夕日の当たり方。たった数秒の違いで当たり方が変わる。数百枚撮った中で、一番下(左下隅)の藤の花の白玉に光が当たってるカットが数枚あった。その中の一枚がコレ。ここに光が当たってる当たってないかで全体の締まりが違ってくる。そのへんは神経質なくらいに気を配る。
絵を描くが如く写真を撮る。俺流。唯我独尊。
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