2020年6月18日木曜日

[ヒメの森にさよならを] ヒメボタル撮影ラスト



昨夜は通称「加藤の森」の撮影ラストの日。


5月から通い続けヒメボタルの森。目に見えて数は減り、発光も弱くなり終わりが近づいてきたので、昨夜をもって今年の森通いを終えた。


撮影にはもう厳しい条件であったが、撮影はどうでも良かった。最後の締めくくりが目的。出てきてくれたヒメボタルに心の中で感謝の意を伝えた。今年出会ったホタルとは再会が出来ない。なぜなら発光し交尾をしたあと、命尽きて終わる。来年に出会うコらは今年のヒメの子供達なのだ。


最後の日は人が滅多に来ない森の奥の奥のとある場所。ラストはヒメや森とじっくり対峙したかったので、人気を避けた。この日のカメラは6台。夕刻にセットをしていると倒木の周りに絡みつくようにカラスアゲハが三匹連なりながら舞っている。耳を澄ますとコゲラが木をつつく音。風を受けて木の葉が時々ザワザワと音を立てる。身体で森を感じられる。


日が暮れる前にセッティングが終わった。撮影までは時間がたっぷりあったけれど、森と会話しながら撮影までを過ごした。


夜になりヒメの光がポツポツ。いつものスタートより遅れた。シーズン終盤だから出が悪い。この日は11時に完全収束。収穫はゼロに近いほどの少なさ。それでも二時間ぶんのカットを全部使えば一作品くらいまとまるかな。まあ、それもどう転んでも良い。昨日はお別れを告げに来たのだから。


差いぇいを終え、森から駐車場に向かう時、撮影者と出会ったので挨拶をすると立ち話が始まりお喋りタイム。写真の話で話が弾んだ。写真の話はやり始めると止まらない。気がつけば1時間を軽くオーバーしていた。


その方はお母さんを連れてお二人で来られていた。親孝行な青年で感心だ。私も自分の母親を森に招待したかった。いつかまた、いつかまたと先延ばしを続け月日は過ぎた。そして母は昨年他界してしまい森のヒメボタルを見せてあげることは出来なかった。後悔。ヒメの森に連れてきてあげたかったなあ。でも、それはもう叶わない。


ラストに選んだ場所をとりあえずアップしておく。スナップ。作品は後日あらためて。作品のクリエイトは今日ボチボチ作業する。雨につき今夜は休息日。手つかずのデータの整理と構築に充てるとしよう。


本日のまとめ・・・今年もありがとう



*この日のドライブソングは三曲。iri「会いたいわ」、ヨルシカ「花と亡霊」、あいみょん「マリーゴールド」のスリーループ。スローテンポなので、運転はのんびり安全運転。

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