2021年2月18日木曜日

[Strawberry Journey] 人生の終わりに何を食べたいかと訊かれると、迷わず苺と答える。

 


何を隠そう無類の苺好き少年である。

と、大好きなのに、我慢をしていた。

最後に苺を食べた日を覚えていない。

それほど、苺を買うのは久々だった。

苺をレジに持って行こうか自分会議。

じっと見つめていると奥から唾液が。

意を決してレジに差出す自分がいた。

今日のような寒い日は外出ると危険。

凍えないように自宅に篭り苺が正解。

まずは苺を記念撮影することにした。

心の奥で早く食べようぜの声がする。

撮り終わるやいなや苺を口へと運ぶ。

甘い汁が口の中で崩壊し解けていく。

久々に口で感じるこの至福のひと時。

全部で十個ほどあっという間に完食。

幸せな時間は長く続かないのである。

でも、また自分に誓うぞこの気持ち。

再び苺なる格別の果実を手にしよう。

苺に乾杯、苺に祝福を、苺に幸あれ!


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