自然への感謝のお話。
遠征二日目。
昨日は午後から土砂降り。しかも災害級の豪雨。車内で雨が上がるのをひたすら待つ。天気予報は無情にも雨は継続して降り、上がるのは翌日3時。って、撮影無理やんか。
と、それで帰るのは素人。予報は無理と出ていても、上がるのを信じて待つのが俺。
5時、6時、7時と雨脚は変わらず。
ところが7時半になって、状況が一変し、雨が小降りに。
もう一度、天気予報を確認すると、8時に雨上がるとな。
慌ててカメラをセッティング。合計4台のカメラを持参していたが、万が一の天候の急変に備えて、2台に絞って一箇所にまとめてセット。
7時45分に茂みの奥からゲンジボタルが発光を始めた。
それに合わせてシャッターを切り始めた。
その頃には雨はすっかり上がっていた。
ホタルの数が徐々に増えていく。また動きも活発に。
絶好調!
この日の川のせせらぎは雨で水かさが増して轟々という音。時々川床の下で大きな石がボクンボクンと鈍く響く。川の音とカジカの鳴き声で他の音は遮られるほどに賑やかだ。
そんな中で撮影を続け、夜はどっぷりと更けて、時間はあっという間に10時半。
その頃になると、ホタルの光が弱くなり、動きも鈍くなってきたので、撮影を終了した。
土砂降りからの大逆転劇。
撤収を終えて、最後に周囲に光るゲンジボタルに「ありがとう」と告げ、天を仰いで、「ありがとう」と感謝の意を伝えた。
雨が上がったのは決して偶然ではない。私のために雨が避けてくれたのだ。
こういう事は一度や二度ではなく私にはよく起こる。その度に自然に対して感謝を伝える。そうすると、また次の時に願いをきいてくれる。不思議なことだが事実そうなのだ。
遠征で二夜撮影し、夜中に帰路についた。旅は家に辿り着くまで。油断めさるな。撮影地は僻地の僻地。山の奥の奥。前日に熊と遭遇したように野生の王国である。帰路には山道を闊歩する鹿がウロウロと歩いているので気をつけて運転しないと危ない。
山道を抜けた頃に、天気はまた元の土砂降りに変わった。
まるで、私待ってくれたかのように。
夜中に自宅に無事到着。旅が終わった。
そして今日は朝から雨。恵みの雨。おかげで今日は心置きなく休養出来る。撮影に出ることなく疲れた身体を癒やすとしよう。
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