2021年10月15日金曜日

[色づいた山] 石鎚登山

 


霊峰石鎚山。天狗岳。

西日本最高峰、石鎚山に登ることを決めた。目指すは山頂、天狗岳。

石鎚登山と言ってもルートは色々ある。一番簡単なのはロープーウェイを使って一足飛びに山頂手前まで向かうコース。でも、もひとつ面白くないので、限りなく初級に近い中級コースを選んだ。

早朝、車で葛折りの道を運転して登山口に到着。カメラ機材と昼食と水を背負って、朝8時過ぎに登山開始。序盤好調。思っていたより登りやすい。これなら簡単に山頂に着きそうだ。登っては写真を撮り、また登っては写真を撮り、マイペースに進む。

尾根伝いに伸びるコースだったので、見晴らしのいい景色を眺めることが出来て、登っていて楽しい。順調に進んでいくと徐々に勾配がキツくなってきた。大腿筋に負荷がかかり始める。中盤はしんどいしんどい。どこまでこの斜面は続くのだろう。どこまでも続く。そして勾配もさらにキツくなる。

石鎚山は1982Mの高地。きっと寒いくらいに涼しいだろうと予想してたのに、妙に蒸し暑い。休憩のたびに水を飲む。ちびちびと節約しながら。持参した水は600ミリ。どんどん減っていく。汗だく。滴り落ちる汗。汗。汗。

途中で道標発見。山頂まで3キロ。たった3キロ?いや、まだまだ3キロ。山の3キロは長いのだ。それでも登るしかない。男は黙々と登る。やがて、鳥居が登場。そこには頂上まであと0.6キロ。よっしゃ。600メートル。楽勝。

が、その600メートルがさらに急斜面。断崖絶壁に組まれた頑丈な鉄で出来た梯子のような階段が続く。これがキツい。しんどい。勘弁して。600メートルを勢いで一気に登るつもりが何度も休憩。足パンパン。

それでもあともう少しと自分を宥めながら、頂上到着。一気に水を飲み干す。頂上に着いて登山客が休憩している付近を歩き回ると、なんと更にまた先があった。天狗岳である。でも、あいにく霧がかかって真っ白。

頂上に着く前、登山途中に下ってくる人がいたので訊ねてみた。

『天狗岳は見えましたか?』

『いえ、残念だけどガスがかかってダメでした。粘って待ったんですけどね』

と。。。

そうか、天狗岳、今日は見れないのか・・・。と思いながら頂上に着いてみれば、その通り。真っ白けっけ。深い霧がかかって全然ダメ。

そこで待つこと20分。霧が一瞬取れた。天狗岳の先が登場した。切り立った崖。それに向かってトライする人。人のウェアが点になって見えている。絶景。

すかさずシャッターを切る。霧がまたかかったり無くなったり。霧が晴れた合間を縫えたのは時間にして10分ほど。それ以降は真っ白に。幸い今回の目的であった天狗岳の撮影。ミッションクリアしたので大満足である。

ん?天狗岳のてっぺんまで登ったかって?当然・・・見送りました。だって怖いもん。足すくむよ。マジで。撮影できれば、それで良し!

今回のまとめ・・・

●石鎚登山は正直キツイ


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